「美と健康には酵素がよい」と言われますが、「酵素って何なの?」と聞かれたら、皆さんは答えられます。
酵素は「働くたんぱく質」と考えてください。
たとえば、私たちの口、胃、腸にある「消化酵素」という酵素は、私たちが口から食べたものを細かく分解してくれます。
お酒に含まれるアルコールは、そのまま体内にとどまると危険なので、酵素が、無害な物質(酢酸)に変えてくれます。ちなみに、ALDHという酵素が多い人はお酒に強いタイプ、少ない人はお酒に弱いタイプです。
体内で、肌や血管の材料となるコラーゲンを作るときにも、いくつかの酵素が必要です。人体には、数千種類以上の酵素があると言われます。私たちは、酵素がなくては生きていけません。人間だけなく、植物も、微生物も、生き物はみんな酵素を使って生きているのです。
さて「酵素」と名のつく食品や飲料の多くは、「微生物が作る酵素」の働きを活かした「発酵食品」です。
漬物、味噌、醤油などの発酵食品も、酵母や麹菌といった微生物の「酵素」の働きを活かしているので、「酵素食品」と呼ぶことができます。
食べ物から酵素をとるメリットは?
食べものから「酵素」をとる最大のメリットは、「食べたものの分解を助ける」ことです。
大根おろしや生味噌には、「食べたものを分解する酵素」が含まれています。これらはハサミのように、チョキチョキと、私たちが食べたものの分解を助けてくれます。
「食べたものを分解する酵素」を多く含む食品は、大根や山芋などの野菜、味噌などの麹菌を使った発酵食品です。
昔から私たち日本人は、焼き魚を食べるとき、てんぷらを食べるとき、おもちを食べるときなどに、大根おろしを一緒に食べています。私たちの祖先は、生の大根が食べたものの分解を助けてくれるということを、知っていたのですね。
年齢とももに体内に蓄えられている酵素の量は減ってきます。積極的に発酵食品をとり、健康で若々しい体づくりに取り組んでみませんか!
